今日は昼から、前回焼成できなかった作品を本焼きです。
今回は作品数も4点ほどだったので、慎重に1つずつ焼成することとしました。
これまでの試行錯誤の末、行き着いた本焼きの手順はこちら。
ちなみに、この手順で上手く焼けたのは、トップコートに楽釉を使った作品です。灰による自然釉を楽しみたい場合はもう少し時間を長めに…。(参考にされる方は自己責任にてお願いします)
まず、吸気口を閉鎖し、よく熾った炭を七輪の底に1層敷き詰めて、その上から新しい炭を2層敷きます。ウチの8.5号七輪では、3層で七輪がほぼ満タンになります。昔は熾った炭2層の上に新しい炭を1層敷いていたんですが、これだと温度上昇が早すぎて割れる作品が多かったため、今は熾った炭1層に新しい炭2層としています。
その上に、下の写真のような穴あきの素焼き板(前回自作)を載せて、さらにその上に作品を載せ、その上からもう一つの七輪で蓋をすれば準備完了。
Howto本やネット情報では直接炭の上に作品を載せる例が多いようですが、こうした方が釉薬が解けた作品に炭やゴミなどが付着しにくい気がします。最初は円形で作ったんですが、使ってるウチに割れてしまい、今は破片状態です。(でも気にしないで〜す。)
さて、この状態まで来たら、吸気口を半分開いて焼成スタート。(上に被せた七輪の排気口は常に全開です)中の温度を徐々に上げていくため、まずは半開きで15分、その後全開でさらに15分、自然対流で焼成します。
次に、吸気口に風を送ります。
まずは、送風機を30cmくらい離した場所から当てて10分間焼成。その後、送風機の口を吸気口につっこんで、さらに5分間焼成すれば完了です。
七輪が熱くなっているので、革製の手袋をして、上の七輪を慎重に取り外すと、赤熱した作品が見えます。表面が光沢のある飴状になっていたら取り出して、バケツの水につっこんで冷却すれば完成です。
もし、釉薬の溶け具合が不十分な場合は、七輪で蓋をして焼成時間を延ばします。一般的な焼成時間に比べると、ちょっと短めですが、楽釉ならこれくらいで十分のようです。
で、今回の作品。
まずは、三ツ足の夫婦御猪口。透明の楽釉で仕上げました。
こちらは、青色の楽絵具で色付けした上から、同じく透明の楽釉で仕上げました。
最後は、素焼きのまま自然釉を狙った作品。
最初は、上記の時間で焼成したんですが、ちょっと釉の乗りが悪かったので、もう10分ほど追加で焼成しましたが、それでもうっすらテカっているだけ。自然釉でしっかり光沢を出すためにはかなり長めに焼成しないと難しそうです。
→
こちらは、作品ではなく、焼成作業終了後の七輪です。
上に被せていた方なんですが、付着した灰が溶けて自然釉になってます。前回までは若干のひび割れだけだったんですが、今日の焼成で一気に陶器化が進みました。作品の方もこれくらい分厚く釉がかかると良いんですがね。
2008年03月23日
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