東北新幹線・一ノ関駅で下車し、10名以下なら予約なしで乗れるという定期観光バス・義経コースを利用してみました。平泉周辺の主な仏閣を網羅したコースで3400円/人也。ちょっと離れた場所にある達谷窟や厳美渓まで見物出来る上に、中尊寺、毛越寺、達谷窟の拝観料込なので、東北初心者にとっては、なかなかお値打ちなコースですな。
詳細なコースはバス会社のサイトを参照頂くとして、まずは中尊寺。
小高い山上に多くのお堂があって、その中の一つが有名な金色堂です。お堂のある山上までは急傾斜の参道を登る必要がありますが、山上は平坦です。
下の写真は一番奥にある金色堂。どこが金色やねん!と思いきや、実は金色堂を雨風から守るため、すっぽりと鉄筋コンクリートの建物で囲ってしまっているんですな。中のお堂は確かに黄金色でゴージャスなんですが、ガラス越しに見てると、ちょっとイミテーションみたいで感動はイマイチ…。


山の麓には土産物屋が建ち並んでおり、その一つで昼食。
平泉の名物といえば、お蕎麦と餅料理らしく、それをお手軽に楽しめるのがこちらのお膳です。

昼食後に向かったのは、毛越寺。これで「もうつうじ」と読むそうです。
創建当時は京都宇治の平等院・鳳凰堂を模したお堂があって、京都をしのぐ大きさだったらしいのですが、戦で燃えてしまって今は池と礎石が残るだけです。右の写真は往年お姿を想像して画家が描いたイメージ図。どうも平泉はこの手の想像図が多いです。



こちらは、毛越寺の駐車場にあるお手洗い。京都の宮大工に作らせたらしく、建築費はなんと一億円!もしかして、DAIGOの爺ちゃんがバラまいた予算で作ったとか…?

しかし、中は至って普通の昔ながらの公衆トイレです。
こんな所に一億円も使うなら、本堂の再建とかに回せばいいのにねぇ。中尊寺の麓にある蝋人形もそうだけど、なんかお金の使い方を間違っているような…。



次に行ったのは、達谷窟。
切り立った崖の下に作られた不動堂と岩壁に掘られた仏様があります。他の寺院からは離れた場所にあり、最寄りの一ノ関駅からタクシーで往復するだけでも数千円かかるそうです。実はこのバスツアーに参加した最大の要因はここがコースに入っていたからです。小さなお堂ですが、厳かな雰囲気が漂います。ツアーの中では一番感動するお堂でしたね。
お堂のすぐ横には大仏さんが掘られています。かつては全身が彫られていたらしいのですが、度重なる地震で崩れてしまい、今はお顔が残るのみ。(ガイドさん曰くハナタレ大仏さん



最後に行ったのは、厳美渓。
ここの名物は、渓谷を渡したワイヤーに吊り下げた籠で対岸へ団子を届ける『かっこうだんご』。しかし、中国人観光客の大量注文で、私達が到着した直後に売り切れちゃいました。




夜は、平泉温泉・武蔵坊に宿泊。
掛け流しの温泉



盛岡城攻略に続く