今回は先日予告した新たな電飾アイデアを盛り込んだコンロ部分の製作です。
まず例によって回路図から。
コンロは2口なので、単2×2本の3V電源に2系統の電飾が接続されてます。それぞれのラインにメロディが流れる音源基板とコンロ本体の炎を表現するための赤色LED(砲弾形5mm)+抵抗(51Ω)が並列で接続されています。

次にコンロ本体の断面図。
ままごとキッチンの天板にφ15mmの穴を開けて、5mm砲弾形LED用のリフレクタを使ってLEDを固定します。天板の上にはφ50mmの円形にくり貫いた5mm厚の板材を敷いて、そこに同寸のアクリル板を埋め込み、さらにその上にコンロ本体を設置します。このとき、発火部(バーナーヘッドって言うらしいですね)の直径はφ45mmにして数ミリ分アクリル板をはみ出させて、LEDの光をドーナツ状に拡散させるのがポイントです。

ここからは実際の写真です。
まず、天板の装着位置に穴を開けます。今回は2口コンロなので、それぞれのコンロの中心になる部分にLEDを装着するためのφ15mmの貫通穴を開けます。また、5mm板材を固定するためのM4鬼目ナットを3カ所仕込みます。これは、将来的なメンテナンスの際に容易に解体・再組立ができるようにするための工夫です。

天板の穴には裏側からリフレクタを利用してLEDを仕込みます。
LEDのケーブルは、千石電商で売っていた51Ωの抵抗を仕込んだLEDソケットを使っていますので、将来的にLEDを交換する場合もLEDを差し替えるだけなのでメンテも簡単です。



次にコンロを固定するための5mm厚の板材の加工です。
今回は円形の五徳を使うので、それに合わせて長方形の板材の左右を半円形にカットしました。そして各コンロ中央に当たる部分に直径50mmの穴を開け、そこに同寸の円形アクリル板を装着します。下の写真は、板材とアクリル板を装着した状態。アクリル板は表側を細番手のサンドペーパーで荒らして擦りガラス状にして発光させやすくしています。

あとは、コンロ本体の仕上げです。
まず、板材に埋め込んだ円形アクリル板の表面中央に薄い両面テープで発火部のパーツを接着します。この時、アクリル外周が綺麗にドーナツ状に見えるように注意します。
次に、五徳部分を発火部の上からかぶせ、板材の裏面から木ネジを打って固定すればコンロ本体の完成です。
さらに完成したコンロを天板に載せてミリネジで固定すれば全ての作業が完了です。

ちなみに…、先日も余談で書いたようにコンロの五徳部分と発火部はウッディーハンドさんというお店のネット通販で特注して作って頂いたものです。
語源的にはあまり関係ないらしいですが、「仁・義・礼・智・信」あるいは「温・良・恭・倹・譲」といわれる五つの徳をバランスよく兼ね備えた人物に育ってほしいという想いをこめて、5本足・円形の五徳にこだわりました。(親バカ)

最後に動作状況の動画GIFです。
コンロのつまみを回すと、コンロ部分が赤色点滅しながら電子音のメロディが流れます。1つは「It's a Small World」、もう1つは「カッコウワルツ」です。
LEDは5mm砲弾形1灯で光量が少ないので、白や青色よりは赤色の方が視認しやすいようです。また、点灯タイプより点滅タイプの方が光に動きがあって面白いですね。

参考までに、コンロ部分の材料費。
特注コンロ(五徳+発火部):525円×2
5mm赤色点滅LED:70円×2
LEDリフレクタ:70円×2
LEDソケット(3V用抵抗付):210円×2
音源基板:398円×2
5mm厚板材:315円(だったかな?)
【2011.01.14追記】
その後、ICオルゴール音源ではなくICレコーダを使って音声再生されるようにアップグレードしました。