今日の患者は「ぽぽちゃん」(永遠の3歳)
保護者の長姫によると、手足がブラブラして、自分で立つ事もままならないとか。
触診の結果は、四肢骨折の重症…ということで、入院・手術決定。

背中の縫製部をほどいて首の結束バンドを切り、中綿を抜くと、頭ごとゴソっと骨格が抜き出せます。(というか、表皮が脱がせられます)

ぽぽちゃんは、手足を曲げて固定できるように針金が入っているのですが、コレがすぐに疲労破断します。
腕と足の針金の色が異なるのは、以前本職の玩具医者に治してもらったため。

本職の玩具医者さんによると「自遊自在」という太番手ワイヤーが使いやすいそうですが、同じように直してもまたすぐ骨折するので、今回は100均のUSBライトのフレキシブルチューブを転用することにしました。ペンチで強引にライト部とUSBコネクタを切り離しちゃいます。


写真ではフレキシブルチューブ2本ですが、実際には腕1本、足2本の計3本使いました。
元の針金より微妙に細いので、ボディの固定部に挟む部分はビニルテープを巻いて太さを調整します。

先端は元の針金の先端キャップを外して移植します。骨格が完成した姿は、なんか昔のマンガのサイボーグみたいですね。

あとは、ボディを着せて膨らみ具合を確認しながら綿を詰め、結束バンドで首を固定し…


あとは縫合すれば手術完了!「私、失敗しないので(ニヤリ)」←ウソ


針金ほど鋭角に曲げられないので、曲げ具合は甘くなってしまいましたが、無事、自分で立てるようになりました。保護者も満足の模様。
