奥殿がヤ○オクで購入したレザーバッグ。
出展点数1万点を超える手作り系ブランド(?)さんのもので、落札価格は2300円くらい?だったかな。
本革製でオリジナルブランドのネーム入りの革タグまで付いて、ぱっと見はこじゃれた手作り作品に見えるのですが…

口留めのボタンはジャンパーホック。一応、端材で補強はしてるけど、薄手のソフトレザー1枚にこのボタンは不釣り合い。しかも、写真を取り忘れましたが、ボタンのホソ(裏側の金具)が作品表に露出していました。(←ジャンパーでも普通は隠しますよ)
カバン口は切りっぱなし、コバもトコも未処理で、裏地が付いていないので材料の品番(?)と思われる印刷もそのまま見えちゃいます。どちらかというと、小学生の夏休みの工作レベルの仕上がりで、さすがにこれを「素材の持ち味を生かして…」というのは厳しいんとちゃう?

結局、買ってはみたものの実使用には耐えなかったようで、奥殿から「何してもいいからうまいこと改造して〜」と頼まれました。
まず不釣り合いなジャンパーホックはプライヤーでひん曲げて外してしまいます。
ベルト通しのハトメはどうしようもないので、ギリギリのところで革ごと切除しました。

次に裏地の準備。今回は表地がソフトレザーなので補強もかねて裏面に樹脂加工された綿オックスフォード生地を使います。内ポケットは心地を貼ったシーチングでこしらえました。

ポケット付きの裏地を袋状に縫い合わせ、口部を折り返してぐるり一周仮縫いしてから、表地と合体させます。カバンの表地にも使える樹脂付き綿オックスフォードを裏地に使ったので、バグ本体の強度アップにもなります。

裏地は本革の表地より1cmほど低くしたので、本革の余白を内に折り返して接着剤で固定した上で、ぐるり一周手縫いで仕上げます。

ジャンパーホックが付いていた穴が残ってます。

このままこの穴を利用してボタンにしても良いのですが、それでは芸がないしデザイン的にものっぺりなので、焦げ茶のオイルレザーの端材にマグネットホックを付けて挟み込んでカシメて固定します。
左写真はホック側、右写真は表側です。ここまで手を掛ければ私の作品にしても良いかな?ということで、私のロゴも刻印しちゃいました。(^^;)

肩掛けベルトは、既存のものを再利用しますが、カバンとの接合はハトメではなく、マグネットホックと同じ要領で固定したDカンに結び直します。

これにて完成。
デザイン、強度、利便性(ポケット)いずれも満足してもらえたようです。
posted by saitahu at 22:52
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