プロクソンハンディミニルーター用の『ルーターアタッチメント No.28565』には円溝を掘るための冶具が附属しています。ただ構造上、一番幅を狭めても直径8cmくらいが限界で、それ以上小さな円は描けません。
今回、より小さな円溝を掘りたいシチュエーションがあったため、冶具を工夫してみました。
下写真のように、5.5mm厚MDFボードをアタッチメントの底面と同じ面積にカットして皿ネジ固定し、描きたい円の半径に応じて裏面にφ2.5mmの穴を開けておきます。今回は内径・外径で直径4〜6cmに対応した穴を開けていて、内径5cmの位置に竹串を短くカットしたものを刺しています。
使い方は、円溝を掘りたい板の中心にφ2.5cmの穴を開け、その穴に冶具側の竹串を刺しこんで中心を固定するだけ。写真では既に円溝がありますが、以前ボッシュで円溝の練習をしたときの跡なので気にしないで下さい。
あとはミニルーターの電源を入れてゆっくりと反時計回りに一周グルッと削ります。(下の写真ではφ5mmの棒ビットを使っています。)
ちなみに、何故かこのミニルーターで削ると溝に木くずがギッシリ溜まるので、竹串などでほじくって除いてやる必要があります。
こんな具合に、内径で直径5cmの溝が掘れました。深さを変えて何度か繰り返せば、直径5cmの円板も切り出せます。もし、中心に開けた穴を塞ぎたい場合は、接着剤を付けた竹串か細工材を埋め込んで、でっぱりをペーパーで磨いてフラットにしてやればOKです。
ちなみに、下の写真は内側の円がハンディミニルーター(φ5mm棒ビット使用)で彫ったもので、外側の円はボッシュPMR500(φ6mm棒ビット使用)で彫ったもの。切削状況はミニルーターで彫ったものも遜色ありません。