ままごとキッチンの発光+効果音ギミックで利用している音声再生ICのAPR9600ですが、ICは最大8メッセージに対応しているものの、BUSYランプを発光用に利用した従来の回路では光を使い分けることが出来ません。
これまでは、BGMなと比較的長時間の再生が多かったこともあり、使用したいギミックの数だけICを搭載していたのですが、APR9600の入手状況が怪しくなってきたので、短い間効果音に絞って1個のICで複数の音と光を制御できないものかと検討を重ねて実用化したのがこちらの回路です。
上記回路はパーツ数を極力減らして再生専用回路になっているので、録音は別の回路で行う必要があります。
ポイントは、各ギミックのLEDをICとは別系統にして、各音声の再生スイッチをコンデンサを噛ませてLEDの系統に繋いでオートトリガー化している点です。
注意点は、LM555ですと0.1μFくらいのコンデンサでオートトリガー化できるのですが、APR9600の場合は2μF以上ないと難しいようです。
あと、使用するLEDに流れる電流が小さ過ぎるとトリガーが作動しない場合がありますので、その場合は、LEDに並列で100Ωくらいの抵抗を追加してやると上手くいきます。
1個のICで複数の音声を同時再生することは出来ませんが、こうすると、最後に入れたスイッチの音声が優先して再生されるので、臨場感が出てきます。
もし、コンデンサを挟まずすべてスイッチに直結した場合、最初にスイッチを入れた箇所の音声がリピート再生になってしまい、再生中のスイッチを切って他の操作をしないと、他の音声は再生されません。
こちらの回路は上記回路の応用例で、4つのメッセージの内の1つだけ、スイッチを噛まさず直結にしてあります。こうすると、回路の主電源を入れたときに、直結してある番号の音声を起動音にすることができます。
実は、今製作中の乗用機関車に、この回路を搭載する予定です。
posted by saitahu at 18:17
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