ここのところ、暑い日が多くなってきて、姫君の発汗が激しくなってきました。
奥殿がケーキの箱なんかに付けてもらえる保冷剤を集めて姫君のクーリングに利用しようと目論んだんですが、冷たすぎて結露する、姫君に使える温度になってからの持続時間が短い、などが難点でした。
以前、ワールドサテライトの『トレンド卵』で、PCMという人肌温度付近に融点のある物質をパッキングした保冷パックを利用した保冷ベストの特集をしてたのを思い出して調べてみると、日本ブロアーさんから『
クールベスト』という商品名で売り出されてました。
PCMを使った保冷剤の利点としては、保持温度が人肌付近(24〜32℃が多い)なので冷凍タイプの保冷剤のように冷えすぎない、PCMの潜熱を利用するため持続時間が長い、融点(凝固点)が室温より高いので冷蔵・冷凍庫が無くても空調の効いた部屋で再生可能、などが挙げられます。
コレを姫君の夏場対策に使わない手はない。
ってことで、メーカーさんに色々と問い合わせてみました。
『トレンド卵』で紹介されていたベストは暑熱環境での作業用ベストで4万7千円もするんですが、PCMのパック単体でも販売されていて、200g入りのモノが1050円。PCMパックの設定温度や使用環境にもよるけれど、作業環境で2時間くらいは保つそうなので、日常生活の範囲ではもうちょっと長く保ちそうですね。
PCMパックは融点が7℃〜48℃まで数種類売られてるんですが、今回は試しに24℃融点のタイプを2つほど買ってみました。
送られてきたのは、アルミラミネートでパッケージングされた無骨なパックで、サイズは18cm×8cm×1cm。ちょっと小さめのアイ○ノンっていうよりは、レトルトカレーのパックという感じですね。
頬に当ててみると、机に突っ伏した時のような冷え具合で冷たすぎずヌルすぎず良い心地です。
室温で固まっている状態ではロウソクの蝋のようにカチカチですが、肌に当てて暖めているとだんだん溶けて柔らかくなってきます。
ホントはパックのまま直接肌に接触させた方が吸熱効果は高いんですが、クッション性を持たせて肌触りをよくするのと、アルミラミネートの保護のため、100円ショップで買ってきたクッションポーチをPCMパックの大きさに縫い直してカバーを作ってみましたよ。(これなら、汚れてもすぐはずして洗濯できますしね)
我ながらピッタリ良い感じに出来ましたが、やっぱりクッションポーチだとちょっと冷たさを感じにくいかも?とりあえずこれで使ってみて、冷えが悪いようだったらカバーをもう少し薄手のモノに換えてみようと思います。
【2009.06.04追記】
姫君に使う前に、とりあえず自分の背中に入れて一晩寝てみました。

肌に密着させた直後はクッションポーチの保温性でジワッと暖かく感じますが、その後はPCMパックの冷感がジワジワと伝わってきます。就寝時はむしろこれぐらい緩慢な方が快適ですし、持続時間の延長にも繋がりますから、このクッションポーチのカバーは一石二鳥かもしれません。

途中で寝てしまったので正確な保持時間は分かりませんが、布団の中で背中に当てて3時間以上は保ったのではないかと思います。(朝起きた時も、触った感じでは完全に溶けきってなかったし…)
ということで、これは赤ちゃんの寝汗対策や日中外出時の熱中症対策に十分使えそうです。(クーラーが苦手な大人用にも十分使えそうですよ)
まあ、外出時にベビーカーやチャイルドシートの背中に入れるくらいならパック1つ(約20cm×約10cm)で十分ですが、就寝用ならパックをキルト状に繋いで敷パットにしてしまっても良いかもしれません。
なお、この方法を実践される方は、あくまで自己責任でお願いします。
posted by saitahu at 23:13
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