民主党の
酒税見直し案のニュースが
『外為オンライン』のテレビCMみたいで胡散臭いので、今の酒税で実際どれくらい課税されてるのか試算してみましたよ。(あくまで、素人の試算なので、参考程度でお読み下さい)
まず、参考にしたのはこちらの表。
財務省のウェブサイト(
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/123.htm)にあった現在の酒税の一覧表です。(クリックすると原寸大)
大きく分けると「発泡性酒類」「醸造酒類」「蒸留酒類」「混成酒類」があり、ザクッと当てはめると「発泡酒類」がビール関連、「醸造酒類」が日本酒・ワイン、「蒸留酒類」が焼酎・ウイスキーってところですかね。
「発泡性酒類」は税率設定がややこしいことになってますが、表の一番上の「発泡性酒類」がビール、「発泡酒(麦芽25%未満)」がいわゆる発泡酒、「その他発泡性酒類」が第3のビールって事になるようです。
この表は1キロリットル当たりの税率でピンときませんので、これを350ml当たりに換算しますと、発泡性酒類ではビール77円、発泡酒47円、第3のビール28円。醸造酒類では、清酒(日本酒)42円、果実酒(ワイン)28円、その他醸造酒類49円となります。蒸留酒類は種類によらず度数毎の課税で、アルコール度数25%で88円、アルコール度数40%で140円となります。
消費量の多いビールを高税率にして税収を稼ごうという魂胆が見え見えではありますが、今の税率でも基本的にはアルコール度数の高い酒ほど税金は上がるシステムになってます。
ただ、この試算ではそれぞれのお酒に含まれるアルコール度数が全く異なる(=同じ350ml飲んでも満足感が違う)ので、ちょっとアルコール消費の実情と違う気がするので、それぞれの酒を適量飲んだ場合の税率を試算してみます。
日本人にとっての「適量な酒量」とは、摂取する純アルコール量が20〜25gと言われているそうです。(健康関連の冊子なんかによくある、ビール500ml、日本酒1合、ウイスキーダブル1杯なんてのは、これをアルコール度数で換算してる)
そこで、純アルコール25gに相当する飲酒をした場合、すなわち各酒類を飲んでほろ酔いになるためにかかる税金を試算しますと、発泡酒類(度数5%で試算)は、ビール110円、発泡酒67円、第3のビール40円。醸造酒類(度数15%で試算)は、日本酒20円、ワイン13円。蒸留酒類は酒類に依らず一律25円となりました。
以上より、節税しながら酔っぱらうならワインが一番お得!次いで日本酒や蒸留酒になり、企業努力の賜物と言われる第3のビールでも税金は結構割高ってのが実情のようです。
なんだか、業界やら欧米の圧力が見え隠れする税率設定ですなぁ。
ところで、他のニュースソースも探してみると、民主党は以前から「タバコはタール含有量に応じて課税、酒はアルコール度数に応じて課税」とか言ってるようで、この言い回しから推定すると、発泡性酒類に比べて割安な税率の醸造酒類や蒸留酒類の税率を上げようという魂胆が見え見え…。
やはり「度数の高い酒は健康に悪いからバッド増税」という酒の飲み方も知らないようなアホな基準を振りかざす民主党の真の狙いは、「国民の健康」を隠れ蓑にした酒税の大増税と見て間違いなさそうです。
それにしても…
350ml缶ビールの税金が77円って、値段の1/3くらいは税金やん。
自民党でも民主党でもいいけど、高速道路は無料じゃなくて良いから、お酒の税金安くしてよ。

「酒は人類の友」、友達付き合いに税金かけるなんて野暮ですよ。

posted by saitahu at 12:21
|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
ニュース