先日、閃いたアイデアを形にする日曜DIY第二弾「高床式プチ・オーバーフロー水槽」です。
まずは、4月に製作した(旧)プチ・オーバーフロー水槽と今回製作した(新)高床式プチ・オーバーフロー水槽の概略図です。
【(旧)プチ・オーバーフロー水槽】(幅28.5cm×奥行10cm×高さ15cm)

旧プチ水槽を製作した当時は、まだ照明に蛍光灯を使用していたため、プチ水槽の奥行きを10cmまで切りつめて、その後ろに照明を置いておりました。設計段階でもライトの位置を変えて照明位置変更の影響は確認していたんですが、実際にプチ水槽を置いてみると水槽が陰になって予想以上に前景が暗くなってしまい、どんよりした曇り空の風情になってしまいました。
また、奥行きが無く背が高い水槽だと、底床で暮らすビーシュリンプの習性上、水槽の上半分がガラガラになってしまいちょっと寂しい感じだし、メンテ時にエビをすくい上げるための網を入れるだけでも一苦労…。
【(新)高床式プチ・オーバーフロー水槽】(幅28cm×奥行15cm×高さ10cm)

そこで、新しいプチ水槽の設計コンセプトは「メインタンクも明るく演出」と「底床で暮らすビーのためのプチ水槽の増床」という相反する命題を両立させることとしてみました。
ちょっと前に、非常にコンパクトで防水仕様のLEDチューブライトを入手しましたので、プチ水槽を高床式にして床下に2cmほどの空間を作ってプチ水槽の下にもLEDライトを入れることで、暗くなりがちだったプチ水槽の下側も明るく照らせるよう工夫してみました。そして、水槽サイズも、奥行きを長く、高さを低く再設計してみました。
例によってハンズでアクリル板をカットしてもらって組み立てです。
高床の下にも3mm厚のアクリル板を取り付けてあります。今回使用するLEDチューブライトは防水仕様なので、ライトへ水飛沫がかかったりしても問題はないんですが、こうすることで前後のガラスフタと面一になるので、LEDライトを自由にレイアウトすることができます。
そして、オーバーフローパイプ。今回は初めての二重配管に挑戦してみました。
ただ、アクリルパイプを水槽に接着しちゃうと、メンテでばらす時に塩ビコネクタが外しにくくなるので、今回はφ40mmのアクリルパイプ4カ所にネジ穴を切って、アクリルネジで四方から塩ビコネクタを挟んで固定する方式にしてみました。(塩ビコネクタは穴なしです)
内管は、前回同様ニッソーの底面フィルタ用透明パイプに吸水スリットを入れたモノを使ってます。
こちらは、オーバーフローパイプのサイレンサーです。
13mm塩ビパイプと12mmエーハイムパイプを短く切ったものを使って、ニッソーパイプの吸水スリット付近に9mmのエーハイムパイプを保持しています。水流を整流すると共に空気穴を確保して、空気巻き込みによるゴポゴポ音を軽減しています。
こちらは、高床の状況がわかりやすいように、裸のLEDチューブライトを仕込んでみた状態。実際には裸のLEDチューブが視界に入ると眩しくて、水槽が暗く感じちゃうので、アルミ箔を内張した白い薄型のアクリルケースにLEDを仕込んでから挿入してます。

(前から)

(横から)
そして、セッティングが終わった状態。
なかなか良い感じにまとまってるでしょ。

(自画自賛)
【2008.11.08追記】
当初は、ステンレスのネジ管を使ってフィルタホース側のフレキシブルパイプと水槽内の塩ビ継手を接続していたんですが、これを水槽に固定するため、黄銅のワッシャとボルトを使ってました。
しかし、ゴムパッキンを噛ませても、蒸発する水分が隙間から浸み出して金属部分に結露しやすいようで、根元がしっとり濡れがちでした。飲料用にも使う水道用品だから問題ないかと思いきや、ネットで調べてみると銅や銀を含む金属はエビや魚に悪影響があるそうで、このままだと金属成分が溶け出した結露水が飼育水に混入する恐れもあったため、すべて塩ビ継手に変更しました。

塩ビ継手のままではエーハイムの9mmホースが繋げないため、13mmの水道用塩ビパイプにエーハイムの12mmパイプと9mmパイプを段階的にねじ込んで接着剤で固定して異径パイプ化しております。ちょっと格好悪いけれど、ビーの健康にはかえられませんからねぇ。
posted by saitahu at 20:21
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熱帯魚