ドコモのパケット通信の料金体系が変わるらしい。
これまで、そこそこ使う人向けの「パケットパック10・30」と、めいいっぱい使う人向けの「パケホーダイ・パケホーダイフル」の2系統4サービス体制だったのを、「パケホーダイダブル」という1つのサービスに統合して、わかりやすい料金体制にするというのがその趣旨の模様。
そこで、実際の料金がどう変わるのかを試算してみたところ…
単純にパケット通信の定価だけを比較すると、「パケットパック10」は上限10000パケットで、「パケホーダイダブル」の最低額(≒パケットパック10相当)の上限パケットは12250パケット。一見すると、新サービスの方が割安な雰囲気がするけれど、よくよく見てみると「パケホーダイダブル」契約の場合は、『基本使用料に含まれる無料通信分はパケット通信に適用されない』というのが要注意。
すなわち、通話がほとんど無いメール主体の使い方の場合、従来の「タイプSS+パケットパック10」だと月々の定額上限は、無料通信分10000+パケットパック10000=20000パケットになりますが、「タイプSS+パケホーダイダブル」では無料通話分は掛け捨てになってしまうので、定額内で使える上限は12500パケットになってしまいます。
つまり、私のように、ほとんどがiモードメールによる通信で月々のパケット通信が10000〜30000くらいで変動する場合、従来の「タイプSS+パケットパック10」だと無料通信分の繰り越しを有効活用して、月々の支払いは定額の範囲に抑えていたのが、「パケホーダイダブル」の場合は使い切れなかった無料通信分が掛け捨てになって、多い月はオーバーした分を追加支払いとなるため、事実上の大幅な値上げにつながる可能性が高い。
それでは、従来の「パケホーダイ」を使っていたヘビーユーザーにとってはどうかというと、こちらも「パケホーダイダブル」に切り替えると上限価格が315円引き上げになるので、事実上の値上げになる。
こんなことはドコモも当然分かっていて、旧サービスの新規申し込みは12/31で終了するけど、期間内に契約した分はそのまま継続可能ってことにしている。もし、新サービスの方がすべてのユーザーにとってお値打ちなら、こんな特例は作りませんよね。
一見値下げに見せかけた事実上の大幅値上げとは…あきれ果ててものがいえませんな。せめて、ライトユーザー向けのパケットパックを廃止しなければ、パケホーダイの統合って評価も出来ますが…。
ユーザーをバカにするのもいい加減にして欲しいものです。